2017年04月15日

見学会「お弁当箱〜目であじわう器〜」
−八幡市立松花堂美術館・春季展−

 
 3月31日(金)、「松花堂弁当」発祥の地・京都府八幡の松花堂美術館で開かれている春季展「お弁当箱」の展示を見学しました。まさに「目で味わう器」――展示ホールには約60点の弁当箱が展示され、学芸員さんの説明を聞きながらこの小さな「箱」に凝縮された食の文化性のすばらしさ、先人たちの創意工夫の豊かさ、粋な遊び心に唸ってしまいました。
 もともと「弁」には「分ける」「備える」の意があり、「弁当」とは食事を備えて用に当てること。携行の器を「弁当」と呼ぶのは、近世初期の頃からといわれています。
 会場には実用性・機能美を備えた弁当箱(籠提弁当、入子弁当、漆絵面桶、陣中弁当など)をはじめ四季を盛り込んだ丸割雪月花提重、虫入らず弁当、竹編提重、漆や螺鈿・竹籐細工・面桶など日本の伝統工芸を駆使し、その美しさをちりばめた芸術性あふれる弁当箱が並べられ、しばし時を忘れます。
 「松花堂弁当」生みの親は、江戸時代の八幡の石清水八幡宮の僧侶・松花堂昭乗。農家の種入れ箱からヒントを得、絵具箱や煙草盆に使った「松花堂好み四つ切塗箱」が原型です。その墨絵が施された現物も展示されています。

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ボランティアガイドさんの案内で松花堂庭園を見学

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松花堂

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松花堂弁当

 そして美術館横の名勝・枯山水の露地庭と松花堂昭乗ゆかりの文化財・草庵、松花堂、椿咲く庭園もボランティアガイドさんの案内で、あいにくの雨の中でしたが散策しました。最後に京都・吉兆で松花堂弁当を味わい、見て・味わった「お弁当の一日」でした。
posted by dentousyoku 2017/04/15 | 事務局から>行事レポート