2018年02月08日

ミニ伝統食列車  埼玉の食と農業を訪ねる

「御日待ち」と見沼田んぼの魅力

2017年12月2日(土)〜3日(日)


埼玉県食健連と農民連の協力を得て、埼玉の伝統・郷土食・農業を学び、生産者との交流を行いました。


1日目



農家の人たちが農作業が終わった時などに持ち寄りで会食する「御日待ち」という行事に準備段階から参加をさせていただきました。

食健連の方々に埼玉の伝統・郷土料理を教えていただきながら調理開始。
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本日作る料理は

慈姑(くわい)の旨煮 と からあげ

3回茹でこぼし、20分位コトコト煮ます。
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小さな慈姑は皮ごとから揚げ。郷土料理として学校給食のメニューにも入っているそうです。
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埼玉県は、慈姑の生産量全国第2位。
慈姑は「芽が出る」と言われ、お正月や祝いに欠かせない食材です。伝統食のメンバーも食べたことがないという人が多く、メニューに加えていただきました。

慈姑
芽を切り落とさないように丁寧に皮をむきます。
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祭りおにぎり
大利根地域のお祭りでふるまわれる「醤油おにぎり」です。千切りの紅生姜が入っています。もちろん県産の米です。
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ゼリーフライ
行田市のソウルフード。小判型であることから「銭(ぜに)フライ」と言われていたものが、「銭」がなまって「ゼリー」になったと言われています。足袋工場の女工さん達が好んで食べた栄養バランスの良い食べもの。パン粉のついていないコロッケのような感じです。
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在来大豆のおからと茹でてつぶしたじゃがいも・長ねぎを混ぜて小判形に成形し、油で揚げます。
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地場の天然ナマズの天ぷら

御日待ちのためにナマズを捕って家の生け簀に放しておき、切り身にして持ってきてくれました。
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深谷葱のぬた
肥沃な砂壌土の畑でできる深谷葱は軟らかく甘みが強く、産地では冬場、祝いごとや人寄りによく味噌と酢で和えた「葱ぬた」が作られています。蒸した葱とすりごまの香りがおいしさをアップします。
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こんにゃく田楽
秩父こんにゃく1/2枚で作った大きな田楽。こんにゃく会社の社長さんお勧めの一品。
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古代豚入り餃子
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地粉うどん 
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地粉うどんの上に古代豚。しっかり味わうために薬味と汁だけでいただきます。
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八つ頭の煮物
見沼田んぼ特産の八つ頭です。じっくり煮込んで持ってきてくださいました。
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しゃくしな漬け
秩父特産のしゃくし菜の漬物です。
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いがまんじゅう
北埼玉地域の名物。田舎饅頭の表面を赤飯が覆うようにまぶして蒸したもの。「栗のいが」のようなのでこう呼ばれています。
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埼玉県産の日本酒とワインもありました。



野菜の販売
採れたての野菜が並びました。
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御日待ちの後は
「埼玉の小麦生産について」学習会
講師は小麦種子生産農家であり、埼玉農民連会長・立石昌義氏です。

埼玉県上里町は小麦の種子生産日本一の地域です。麦畑4ha以下では補助金が打ち切りになったり、TPP11や日米FTAを許せば埼玉の小麦生産が99%失われるという試算もあり、当然種子の生産は不必要とる恐れがあると指摘されたりした。
安全安心に問題のある輸入小麦主流の農政を変えなければ国民の健康は保てない。
日本の穀物自給率(2013年)は世界173国中125位。食糧安全保障上の大問題である。と話されました。



本日の宿泊は御日待ち会場と同じ埼玉県 県民活動総合センターです。
夕食は埼玉産食材を使って、みんなで調理して食べました。
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野菜たっぷりの鍋とシンプルに古代豚を焼いて食べました。
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2日目



朝食です。

え!え〜〜!
ここは何処?何をしているの?
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大きな失敗!宿泊予約はしたけれど、朝食予約は別でした。・・・・・ということで、朝食は施設内のコンビニでとることになりました。
自販機でおにぎりやパンやカップ麺を買いました。初めて自販機でパンを買った人もいました。
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「今どきの朝食」も体験できたとポジティブに考えることにしました。


バスで見学

岩槻で消費者との交流を深めている慈姑(くわい)生産者を訪問
地場産の慈姑を子どもたちに食べさせるために給食で使ってもらえるよう働きかけをしたというお話を伺いました。地域の食文化の継承にそれぞれの立場で頑張っている姿をみることができました。

慈姑畑 水の中に入っての収穫
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慈姑がついていました
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大きさの選別
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保存・・・水に浸けておくと1か月以上保存できるそうです。
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根の部分をきれいにして出荷準備
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片柳コミュニティセンター内の染谷農作物直売所

11世帯の 近隣農家が協働で,米や野菜,果物,花 などの直売を行っている。代表と店長さんが出迎えてくれました。
採れたての筍を茹でたり、味噌づくりのイベントもしているそうです。


新鮮な野菜をいっぱい買いました。
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昼食は木曽呂の富士塚の隣にある「日本料理ふじ」で楽しみました。
ごま豆腐と大根饅頭の吸い物をリクエストした会席料理です。

大根饅頭の吸い物です
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木曽呂の富士塚


江戸時代、富士山を模した小さな山を造り、ここに登れば富士登山をしたのと同じ御利益を得られるとして各地に富士塚が造られました。木曽呂の富士塚は築造が古く、国の有形民俗文化財に指定されているそうです。

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説明板の後ろに山が築かれています。説明を聞いて登ってみました。



国史跡 見沼通船堀

修復中でした。
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江戸時代の新田開発で造られた「見沼田んぼ」。中央を流れ江戸へとつながる芝川と、田や畑を潤す見沼代用水は流通の要としての役割も重要でした。この川と用水には約3mの高低差があり、パナマ運河と同じ方式で繋げ、船を通したのが「見沼通船堀」です。この仕組みを案内人の方と一緒に歩いて学ぶことができました。



見沼の卵 あさこファーム見学

御日待ちで八つ頭を煮てきてくれたあさこファームを見学。
見沼田んぼを見渡せる所で、「安全で新鮮な農産物を日本の大地から」を合言葉に養鶏(放し飼い)と直売をしています。ヤギ牧場があったり、体験活動も行っているそうです。
鶏卵や見沼田んぼで生産された赤芽芋などを買いました。

見沼田んぼ産の野菜で育てた生命力の強い鶏の産んだ卵との中を自由に歩いて、大根をつついている鶏を見学。
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浦和くらしの博物館民家園

庭で家族が羽根つきをして遊んでいました。
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土間に大きな釜戸がありました
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首都圏からも程遠くない見沼地域。何度も開発の波にさらされながら、市民運動で保全されてきたそうです。市民一人一人の声が地域を守る要であり、それが生産者を守り、私たちの食を守っていることを実感することができた2日間でした。








posted by dentousyoku 2018/02/08 | 東京連絡会>お知らせ