2018年04月30日

「東日本大震災から7年、 被災地の現状とこれから」  記録映画上映と制作者・田中敦子さんの お話を聞く会

 2018年4月14日午後から、おおさかパルコープ京橋事務所で「食料を守り、日本農業再建をすすめる大阪府民会議」(略称「食農大阪府民会議」)主催の田中敦子さんの記録映画上映とお話を聞く会が開催されました。

    ≪田中敦子氏プロフィール≫
     企画・演出・プロデューサー
     有限会社SORA1(ソラワン)代表
     「ウルトラQ」「ウルトラセブン」などの作品のスクリプターを務めた


 当日会場は80名を超える参加者でいっぱいになり、食農府民会議会長・江尻彰さんの挨拶のあと上映会が始まりました。
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【参加者でいっぱいの会場】

 田中さんは2011年の東日本大震災直後から被災地に入り、岩手・宮城の水産加工業の経営者たちが復興をめざして闘っている姿を追い続け記録映画を自費で製作しました。2014年度版:記録映像『被災地の水産加工業―経営者たちの戦いの記録』(ダイジェスト版含め全6巻)が出された時、「日本の伝統食を考える会」は田中さんを東京から招き上映と講演会を催し大きな反響がありました。
 その後、2016年度版:記録映像『あの日から5年(ダイジェスト版含め全2巻)が完成し、より幅広い方に見ていただきたいという思いから当会所属の「食農大阪府民会議」に上映会を提案し開催に至りました。当日は、2014年度版から1巻と『あの日から5年』を上映しました。
 「事実を記録として後世に残したい」という田中さんの熱意と真剣さに応え、経営者自身が工場再建に向けて補助金の種類、額、借金の額から返済に至るまで隠さず語っているので、観る側に具体的に経営者たちが抱える問題の重さがわかりました。また千年に一度といわれる大震災なのに、国や行政の対応の遅さや現実に合わない施策が余りに多く、理不尽さが映画を観る者にひしひしと伝わりました。
2016年度版『あの日から5年』に映し出されたのは、億単位の借金までして最新設備を導入したのに、稼働しているのはたったの6割。その原因は労働力不足、4年続きの大不漁、消費量の減少など。再建企業の3〜4割が倒産?という信じられない事実の数々でした。
 田中さんが「工場が再建し商品が作れるようになった時点では復興と言えない。復興とは事業が継続し、億単位のローン返済の目途がたって初めて復興と呼べるのだと思う」と語りましたが、『テレビでは語られない真実』がこの映画からは伝わります。この現実をより多くの人たちに知らせ、田中さんを応援していきたいと思います。
田中さん自身も多額の借金を負いながら、自宅を担保に自費制作で撮り続けています。
2018年度版を製作中です。撮影続行にご協力下さい。

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【休憩の時に出された「日本の伝統食を考える会」会員手作りのお菓子「いとこ煮」】
 「いとこ煮」は、もち米と小豆に砂糖を加えて炊いた甘いお菓子で山形・庄内の郷土料理です。

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 画像をクリックすると詳細が表示されます。
posted by dentousyoku 2018/04/30 | 事務局から>行事レポート