2018年3月22日(木)〜23日(金)
避難解除となった小高に3回目の訪問。仮設訪問から通算すると11回となりました。今回は小高の方々と一緒にお茶会と祭りずしを一緒に作って食べる会を企画をしました。
1日目
仙台経由の常磐線で、常磐線いわきからレンタカーで、東京からクルマに荷物をいっぱい積んで常磐道で、それぞれの経路で昼12時、小高駅集合。
今回は、祭りずしの指導をしてくださる4人の方の参加を得て、総勢12名での訪問です。
まずは小高の土地の食べものを食すこと。
今晩の宿をお願いした駅前の双葉屋旅館さんへ荷物を預け、駅から5分、避難解除を待たずにお店を再開した浦島寿司さんへ。宮城県塩釜市から仕入れる新鮮な魚をご主人と息子さんが握っています。
とてもおいしいお寿司にみんな満足。
食後は明日の会場になる「保健センター」へ会場の下見や準備に行くグループと、お茶会会場の「ぷらっとほーむ」へ行くグループに分かれて活動開始。
2時からは地元の人と一緒に作って食べて交流するという
「桜餅を作りながら楽しいお茶タイムを一緒にどうぞ」の企画です。
仮設の仲間や復興住宅の方々へのお誘いや、現地での連絡は昨年同様、復興住宅に住んでいるご夫婦にお願いしました。
ぷらっとほーむにはお誘いのチラシを置いてもらいました。
ぷらっとほーむの入り口にお誘いの掲示をしました。
さて、何人の方が来てくれるかドキドキの企画でした。
白玉粉・小麦粉・砂糖・紅麹・水をよく混ぜて、桜餅の皮の種を作ってねかせておきました。
あんこを丸めておきます。
桜の葉の塩漬けは塩出しをしておきました。
準備オーケー!
参加者は自分で食べる分を焼きます。種を薄く、楕円形にのばし、両面を焼きます。
丸めたあんこを挟んで、塩漬けの桜の葉で巻きます。
出来上がりました。
桜餅づくりにはまったそうです。後半は殆んど一人で焼いてくれました。甘いもの好きの旦那さんも呼んできて一緒に楽しみました。
仮設の頃からの方々と再会、話に花が咲きました。
一人一言で近況報告。
ぷらっとほーむの主催者からは現在の小高のこと、帰還率20%だそうです。
2月にできたばかりのレシピ集「懐食(なつしょく)・心のふるさと復興プロジェクト」をもってきてくださいました
「ぷらっとほーむ」に置かせてもらった桜餅のお誘いのチラシを見て連絡をくださいました。今後、繋がりができればよいですね。
表紙
裏表紙 想いがあふれています。
宿で夕食前に学習会。浜通り農民連副会長さんに「被災から7年の小高の現状」の話をしていただきました。
一日目無事終了。ご苦労様。カンパーイ。
二日目(3月23日)
朝食後に宿の女将さんから震災の時の写真を見ながら、様子を伺いました。旅館の中まで津波で水が入ってきたそうです。
誰もいなくなった駅前のロータリーに花を植え続けていた女将さん。ここで住む事を決断し、旅館の改修に踏み切ったそうです。
今日は千葉県の伝統料理「千葉太巻き祭りずし」の講習会です。
朝早くから復興住宅の集会室で準備開始。卵巻き用の厚焼き玉子40枚。薄焼き卵70枚を焼きました。
2升炊きの炊飯器をレンタル。米14kgを炊きました。
「バラの花」と「椿の花」を巻きました。指導は4人の方です。
デモンストレーションを見て
グループごとに指導者がついて実習開始。真剣、でも楽しそう。
皆さん素敵に巻き上がりました。
伝統食のメンバーはサイド料理作りです。
沖縄もずくを使った「もずくの天ぷら」キャベツ・にんじん・もずくです。
東京特産「あしたば」と、干ししいたけたっぷりの「椎茸汁」
以前、仮設住宅の訪問で教えていただいた地元の「焼き餅」です。
千葉県の郷土料理『性学もち」のお団子です。うるち米を2度蒸して搗いた餅です。
小高の方が作ってくれた
白菜の菜花の辛し和えと彩り野菜の五目漬け
試食用のお寿司です。講師の方が巻いてくれました。
パンダ
アゲハ蝶
満開のさくら
四海巻き
栃木の絵手紙の会の方が今回も参加です。絵葉書づくりを楽しみました。
おしゃべりも弾みました。
参加者の一言
参加者からは次回に作る料理の提案があり、次につながる企画でした。
復興住宅の居住者の方へ、お土産として太巻きずし用の大・中・小の巻き簾と卵焼き器、すし粉、「太巻き祭りずしの本」をプレゼントしました。
後日、復興住宅で仲間と太巻き祭りずし「椿」と「バラ」を挑戦し、成功したと連絡がありました。みなさんで集まって、楽しんで活用してくださっているようでうれしいです。