2019年05月03日

「福島の今を聞く会」と福島の郷土料理実習

2018年10月28日(日)
成蹊中学・高等学校調理室


福島県南相馬小高の方々と2012年から交流を始めて6年が経ちました。今回は福島県県外派遣事業「ふくしまの今を語る人」にお願いをして漁業の現状の学習と郷土料理の実習をおこないました。


第一部

午後からの講師を迎えての学習会前に、福島の郷土料理を作りながら、福島のことを考える時間としました。
作り方は本を参考にしたものや福島にゆかりのある方に聞いたものです。

福島の郷土料理の実習
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イカ人参
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保存性もあり、人参をタップリ食べられます。北海道では昆布とイカで松前漬け、山形では胡桃と人参で胡桃人参等々。作りながら、出身地の料理で話がはずんだようです。
作って2〜3日してから食べたほうがおいしいので、実習で作ったイカ人参はお土産にして、事前に作っておいたものを試食しました。
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ざくざく汁
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神様の年取り、大晦日、正月、節分に作ってお供えするもの。
大根・人参・ごぼう・里芋・油揚げ・豆腐等をざくざく切って煮、醤油で味付けをします。地域によっては、貝柱やキノコなども入れるようです。


凍り豆腐のオランダ揚げ
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福島は大豆の加工品として、豆腐や寒い気候を利用した凍み豆腐が作られます。水で戻した凍み豆腐を油で揚げて甘辛く煮ます。


柿揚げ
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福島は柿の主産地で、柿を利用したおやつも多いようです。干し柿や硬めの甘柿を皮ごと輪切りにして天ぷらなどを作り、物日(祝いごとや祭りのある日のこと)のお茶うけにすることが多いとのことです。
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季節のぎんなんご飯
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どんな味でしょう。食べるのが楽しみです。
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第二部


はじめに、「ふくしまの今を語る人」事業の概要説明です。
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米・牛肉は現在も全量検査をしています。農産物は安全なものを販売していますが、売り上げが戻らない状況があります。 

「ふくしまの今を語る人」県外派遣事業とは、
福島県では、食と放射能に関して、県内外の消費者が不正確な情報や思い込みに惑わされることなく、自らの判断で食品の選択ができるよう、県内の農林水産業関係者等の取組紹介や生産者との交流機会の提供などを通じて、理解促進を図る事業です。

 

福島県漁業協同組合連合会災害復興プロジェクトチームリーダー八田宜幸氏をお招きし、魚介類への放射能影響と試験操業の実態などを中心にお話を伺いました。
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検査体制
  ☆魚介類は国のモニタリング検査とは別に県独自で
   検査をしている。
   国の基準は100ベクレル、県の基準は50ベクレル。
   25ベクレルを超えるものは県の試験所で検査を
   している。

出荷制限されていない魚貝・農産物は大丈夫



街の状況は
 ☆施設は国の復興支援金で回復してきている。
  漁港の市場もやっと工事を始めたところです。
 ☆請戸漁港では110隻あった船が現在は30隻。
 ☆加工・流通業者の廃業がでている。
 ☆放射線量を計測するモニタリングポストが2020年までに
  8割が撤去予定。
 
住宅地に家がありません


☆今問題になっている東電汚染水海洋放出に対して福島県民は反対していますが、東電と国の姿勢は「海洋放出ありき」です。
 
  
福島の現状を聞いて、
消費者の誰もができることの一つとして、福島のものを買うことがあります。
そして、「福島を忘れない」こと。
講演の初めに「原発の影響を引きずっています。」という言葉がありました。強く心にのこりました。



posted by dentousyoku 2019/05/03 | 東京連絡会>お知らせ