2011年08月30日

震災地栄村の視察と、復旧・復興をすすめる 栄村との交流・激励ツアー

震災地栄村の視察と、復旧・復興をすすめる
栄村との交流・激励ツアー


 東日本大震災の翌日の3月12日、震度6強の突き上げるような地震に続いて震度6弱の横揺れが2回あった信州栄村。地震発生から1カ月経った4月中旬、当会代表6名がお見舞いに行きました。栄村の皆さんには、1993年5月の第3号伝統食列車で大変お世話になりました。
 今回は会員・読者に呼び掛けて、栄村の視察・交流・激励ツアーに8月22日(月)〜24日(水)まで、西は広島、関西は大阪・奈良・京都、そして東京からと計19名が参加しました。3日間の案内をして下さったのは、前村長の高橋彦芳氏です。高橋さんには準備段階から最終日まで、本当にお世話になりました。

第1日目 8月22日(月)

【第3号列車でお世話になった吉楽旅館。半壊した旅館の再建を、参加者が喜び合いました】IMG_1114_1.jpg

【震災の爪あとを残す、吉楽旅館の玄関近く】
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 午後3時から、高橋前村長さんの案内で栄村役場へ。副村長の齋藤家富氏から、震災の被害状況と復興計画についてお話して頂きました。

【資料を見ながら副村長さんの説明を聞く参加者】
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 夕方4時から、えのきだけ栽培農家の大庭光一さん宅を訪問しました。地震で大きな被害を受けた大庭さんですが、床に飛ばされていた機械が壊れていなかったことと、「大庭さんのえのきだけでないと!」というファンの励ましにより、何とか再建にこぎつけたとおっしゃいました。6月20日創業再開、奥様と二人三脚で8月20日に収穫を迎えたそうです。

【大庭光一さんの説明を聞く参加者】 
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【見事に育ったえのきだけ】
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第2日目 8月23日(火)

 2日目(23日)午前、森宮野原駅2階に事務所がある栄村復興支援機構「結い」で、相沢博文理事長より、映像を見ながら震災復興支援活動についてお話して頂きました。「結い」という言葉の生みの親は、高橋彦芳前村長だそうです。

【地震被害の映像を見ながら、相沢博文さんの話を聞く】
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 午前11時から吉楽旅館で、新潟県津南町在住の高波敏日子さんのそば打ちの実演を見学しました。「重労働で大変ですね」という参加者に、「好きだから、そばを打っていて大変だと思ったことはないですね」と高波さん。見事な手の動きに参加者は見とれていました。昼食に十割そばとオヤマボクチ・フノリ入りそば、そば豆腐、そばがきなどをいただきました。(来年1月大阪にお呼びしています)

【そばを打つ高波敏日子さん】 
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【十割そばとオヤマボクチ・フノリ入りそば】 
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 午後3時から、栄村の郷土食・あんぼ作りを習いました。当会が昨年12月に出版した「おから百珍」28ページに掲載されています。講師は高橋春江さんと島田マツさんです。会場は仮設の青倉公民館。時間の都合で、あんぼの中に入れる「おから煮」と「小倉あん」は、前もって作って下さっていました。冷凍保存していたよもぎが、停電によりダメになったので、新芽を摘んで今日に備えて下さいました。

【あんぼの生地を作る高橋春江さんと島田マツさん】
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【おからと小倉あんを丸める参加者】
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【小倉あん入りよもぎのあんぼ】
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【おからあんのあんぼ】 
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第3日目 8月24日(水)

 3日目(24日)の朝9時村営バスに乗り、前村長の高橋さんの案内で震源地近くの森山開田地に行きました。山のてっぺんにある「野々海ため池」は、雪解けの水を溜めて水路で棚田に送られ、米を作ってきました。しかし今回の地震で水路が壊れ、農地も被害を受けて水は一滴も来ないという事です。1/3の田んぼに、ボランティアの人たちが蒔いた秋そばが、だいぶ大きくなっていました。

【作付のできない田んぼに蒔かれた秋そば】
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 その後、最も農地被害の大きかった小滝地区を、NPO法人栄村ネットワークの樋口利行理事長の案内で歩きました。全壊の家屋や牛舎、大きな亀裂の入った道路や田んぼをこの目で確かめながら、お話に耳を傾けました。

【震災被害を説明する樋口さん】
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【大きな亀裂の入った田んぼ】
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【地震で倒れたお地蔵さん】 
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 中華料理店「楼蘭」で昼食後、奥信越第一の名刹・金華山常慶院を訪ねました。柱がずれつつも震災に耐えて建つ山門の精巧な彫刻に目を見張りました。古杉にはさまれた石段を登ると荘厳な本堂・庫裏そして鐘楼がありました。

【見事な彫刻の金華山常慶院の山門】
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【地震でずれた山門の柱】
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 旅の終わりに、栄村物産館またたびで、地元野菜などの土産物をどっさり購入しました。

【地元の野菜や特産品のならぶ栄村物産館またたび】
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 3日間お世話になった高橋彦芳前村長さんや栄村の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。皆様のおかげで、多くのことを勉強させていただきました。1日目・2日目の夜の交流会では、現地の皆様と参加者が膝を交えて交流し充実したものとなりました。民謡あり尺八あり踊りありの楽しく思い出深い夜でした。2日目の夜は、武蔵野大学学生ボランティアの方たちも参加してくれました。
 復旧・復興に向けて、課題が山積している栄村ですが、「われら相寄り 村をなし」(村歌)の精神で、前進してください。田んぼに青々とした苗が風になびき、牛の鳴き声があちこちから聞こえる日が早く来ることを参加者一同願っています。今後も、栄村の皆様と親しく交流させていただきたいと思います。

posted by dentousyoku 2011/08/30 | 事務局から>行事レポート