2011年12月13日

写真で綴る「伝統食列車第20号」・・・初冬の山形・庄内町へ

   写真で綴る「伝統食列車第20号」
          ・・・初冬の山形・庄内町へ
12月2日(金)から4日(日)

テーマ 
 
 「脱原発目指し、人権のすわった震災復興・農漁業再興へつながろう!」
 


定員50名の今回の列車は、準備期間が短かったにもかかわらず、現地山形から福岡まで49名が参加しました。
 


《1日目》

大阪からの団体は、午後2時JR余目駅で現地集合と合流、一行を乗せたバスは雪を頂いた鳥海山を背に伝統野菜・平田赤ねぎの作付圃場に向かいました。
 

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酒田市で江戸時代から栽培されてきた伝統野菜の平田赤ねぎ。焼いて食べるのが一番おいしい。

会場をJAあまるめ生活センターホールに移し、平田赤ねぎの生産者とJAあまるめの農林水産大臣賞受賞特別栽培米の取り組みについて聞きました。

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土づくりが一番大事と話す、JA庄内みどり 平田赤ねぎ専門部会会長後藤 博さん

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JAあまるめブランド米振興会会長佐藤一彦さんは特別栽培米づくりを支えるのは、古くからの互助体制・互助精神と語りました。

休憩を取り、ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピー在来作物と種をうけつぎ守る人々―」の予告編の上映。
2011年9月に完成したこの映画の監督、渡辺智史さんは1981年生まれ、2012年2月以降全国の映画館公開や自主上映が開始されます。

夕食交流会
20品の郷土料理が出され、当会からは会員手づくりの泉州の郷土食「ごより豆」がお土産として手渡されました。
作り手  ・JAあまるめ女性部 ・庄内町生活改善推進協議会 

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イナゴの佃煮

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しそ巻き

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ハタハタ田楽とごま豆腐のあんかけ

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納豆汁

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弁慶めし


《2日目》

バスで菜の花温泉「田田」を出発、シンボル風車のある「ウィンドーム立川」で庄内町の自然エネルギーの取り組みについて、映像や展示で学習しました。
その後、最上川の田園地帯にそびえる8基の風車を見学しました。

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庄内町のシンボル風車

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庄内町ウィンドファーム 全長100mの風力発電機

亀ノ尾の里資料館を見学。コシヒカリやササニシキやつや姫のルーツとして名高い「亀ノ尾」を生み出した育種家「阿部亀治」をはじめ7人の育種家の功績に、頭が下がる思いでした。

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「亀ノ尾」を使った酒造りに賭ける思いを語る、鯉川酒造の佐藤一良社長(正面奥)

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昼食:伝統食列車に向けての国産材料・無添加の特製「JAあまるめこだわり弁当」

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JAあまるめ自慢の「つや姫」のご飯

午後2時から、「放射能汚染の下での食と農、エネルギー問題」と題して討論会が行われました。
 問題提起
      ・福島県北農民連副会長 阿部哲也さん
      ・余目町農業協同組合代表理事組合長 森屋要二さん
      ・静岡県藤枝市「無農薬茶の会」代表 杵塚敏明さん
 コーディネーター
      ・国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会事務局長 
                  坂口正明さん 

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討論会の一風景

夕食交流会
作り手  ・JAあまるめ女性部 
      ・庄内町生活改善推進協議会 
      ・JA庄内みどり平田赤ねぎ専門部会

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大根の粕漬け

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昆布巻き

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うどと身欠きニシンの煮物

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つゆ餅

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赤ねぎせんべい


《3日目》

標高400mにある月の沢温泉「北月山荘」は、郷土を愛する人たちの総合力で自然や文化を後世に伝える取り組みをしています。「やまぶどうの会」の地元のお母さんたちが作る「地産地消の伝統食のごちそう」を昼食に頂きました。
全国から「伝統食を考える会」の皆さんが来てくれるのならと、農家のお母さんが黄はだを持って来て「黄はだ風呂」を準備して迎えてくれました。
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「冬物語御膳」

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北月山荘自慢のイワナの炭火焼き

伝統食列車第20号は2泊3日の行程を終了しました。この後28名が福島へのオプショナルツアーに参加しました。
posted by dentousyoku 2011/12/13 | 伝統食列車>第20号−山形県庄内町

2011年12月10日

伝統食列車20号」オプショナルツアー                福島へ視察・交流ツアー


「伝統食列車20号」オプショナルツアー 
              福島へ視察・交流ツアー
2011年12月4日(日)〜5日(月) 

       福島を忘れない・忘れてはいけない

伝統食列車20号に引き続き4日の夜は福島県二本松市岳温泉「喜ら里」に宿泊し、翌朝福島農民連の佐々木健洋さんの案内で参加者28人を乗せたバスは福島市内、川俣町、飯館村、南相馬市、相馬市、霊山町、福島市大波地区など各地を7時間余りかけて一巡しました。

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まず初めに、福島県農民連が運営している「産直カフェ」で買い物を楽しみました。そこには、福島産の果物や野菜と共に奈良県産の農作物が並んでいます。佐々木さんの説明によると、地元の農産物を積極的に売る事は大切である。しかし、幼い子どもの健康を考え福島県産の作物を不安に思う消費者もいる。そんな母親の思いも理解できるので奈良農民連を通じて奈良県の農産物を店頭に並べ食材を選択出来るチャンスを作っているとのことでした。伝統食列車20号が走った余目のお米もありました。農家の人達が丹精こめて作った農産物が放射能汚染として特別扱いされ、売れないのは農業への愛着や誇りがズタズタにされてしまうのではないかと心が痛みます。また、地元の農産物を避けなくてはならない消費者の気持ちも複雑なものと思われてなりません。原発事故がもたらした深刻な問題が見えてきたように思います。


私たちの乗ったバスが川俣町に入ると車窓からは赤い柿の実がたわわにみのり青い空に美しく映えるのどかな田園風景になってきます。この地はあんぽ柿の産地ですが500ベクレルと言う高濃度のセシウムが検出されたため出荷停止となりました。柿は木に実ったままです。来年の品質を維持するには実をもいでしまうのですが来年の見通しが立たない今、その意欲も萎えてしまったそうです。のどかに見えた風景は年間35億円の産業が原発事故によって無になってしまった苦しみや悲しみ、怒りを象徴している農家の姿だったのです。


バスは飯館村を通過します。
全村避難地域となった村。「までいの里」として人と人のつながりや心をこめた丁寧さを大切にしてきた村は原発事故で無人の地となってしまいました。閉ざされた家や商店は当時の生活を残して丁寧にカーテンやシャッターが下ろされ、家の周りや庭は整頓され、田んぼの草は夏の間に刈り取って手入れがなされた跡がうかがえます。帰る日のためにきちんと片づけて去っていったのでしょう。この静けさは「早く家に帰りたい」という村人の心の叫びが押し込まれた静けさであろうと心が痛む風景です。



バスは南相馬市、相馬市へと浜通りを走ります。


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バスの車窓から見える防風林のほとんどは津波になぎ倒され、まばらに残った数少ない木はその凄まじさを物語っています。家の土台だけが残った住宅地は空き地のままです。手つかずの空き地には何艘もの船が打ち上げられ無残な姿で横たわっています。9か月たっても未だ復旧されていない地域があちこちに点在しています。


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南相馬市へ
放射能汚染により立ち入り禁止地域に設けられたバリケード近くの「道の駅駐車場」で昼食。農民連で準備していただいた「日本の伝統食を考える会」にふさわしいお弁当をいただいた後、買い物や近くの散策へとバスから降りたのですが、道路を隔てた仮設住宅からは人の気配すら感じられない静けさが漂っています。仮設住宅でこの冬を過ごす人たちの日常や生活再建はどうなるのでしょう。生活する人の実態に視点を当て、人々の生活や心に寄り添った復旧復興がなされる事を願わざるを得ない光景を垣間見たひと時でした。


相馬市へ
この地域の米倉庫が全て流されたため、自分たちの食べる米を購入しなくてはならないのです。福島農民連ではこの地域にお米をカンパしたそうです。私たちのささやかな義援金が必要な人のところに適切に使われた事を知りました。それに比べて国や東京電力、行政機関の形式的な対応にもどかしさを感じてしまいます。



松川浦にあった日通の倉庫には農民連の米倉庫があったそうですが、米は全て流され1q先まで、米が散乱し、腐敗し、悪臭を放ち、屋根の上にまで大きな重い米袋がのっかっていたそうです。10m以上の大津波のすさまじさを物語っているようです。


漁業や民宿で生計を立てていた地域.ほとんどが家の土台だけ残す無人の地になってしまいました。そんな港に幾艘もの船が停泊しています。これは津波の時漁に出ていた船や安全な場所に避難して無事だった船です。地域全体が津波で流され何も残っていない所に残った船の存在に思わず「よかった」の言葉が出たほどです。


特定避難勧奨地域に指定されてる伊達市霊山町を通過。
霊山地域では放射線量が局地的に高い「ホットスポット」と判断される場所が小規模に、あちこちに点在しています。そこに住居を構える住民は避難するかどうかを自身で決めなくてはならないのです。国や県から大切な情報を適切に示されているのでしょうか。
 

福島市大波地区を通過。
予算や人手不足のため、十分なサンプリング検査が行われず、数か所の検査だけで安心だと判断された地域ですが、11月に出荷した米は後に基準値を超える事が判明し出荷停止となりました。これは農家の責任ではなくそれまで十分なサンプリング調査をしなかった国や県の責任であり東京電力の原発事故が原因です。農家に責任は無いはずですが出荷自粛・停止という言葉は農家に責任があるような雰囲気をかもし出しているのが気がかりです。


最後に
「福島を忘れられるのがつらい」「原発事故の報道が少なくなる中、原発による被害は無くなったと思われるのがこわい」という福島の人達。そのつらさや悲しみ、怒りを福島の地に立つことでわずかでも共有する事が出来たと思える旅でした。農業や漁業をあきらめる事のないよう、豊かな実りを喜び誇れるよう、私たちにどんな支援・応援ができるかを考えた1日でした。


posted by dentousyoku 2011/12/10 | 伝統食列車>第20号−山形県庄内町

2011年10月30日

第20号伝統食列車ご案内

◆ テーマ 
 「初冬の山形・余目へ
   脱原発目指し、人権のすわった震災復興
         ・農漁業再興へつながろう!」
 


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実りの秋を迎えた庄内平野  9月28日撮影

◆ 日 時  
 2011年12月2日(金)〜4日(日)
 12月4日(日)〜12月5日(月)福島へオプショナルツア−

◆ 行き先 山形県庄内町

◆ 行 程
【第1日目】
「伊丹空港」からの参加は10月31日締切です。
   伊丹空港集合 9時
「現地集合」14:00 JR余目駅改札前
 → 在来野菜「平田赤ねぎ」生産地見学(酒田市飛島)
 → 平田赤ねぎ生産者(後藤博さん)のお話

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平田赤ネギ  9月28日撮影

 → 農林水産大臣賞受賞の特別栽培米の取り組み
   (JAあまるめブランド米振興会)
 → 郷土食交流会
 → 宿泊地  なの花温泉「田田」へ
   山形県東田川郡三川町大字横山字堤172-1
     TEL 0235-66-5300


【第2日目】
 → 自然再生可能エネルギ−の取り組み現地見学
 → 庄内町ウィンド−ム立川(風車村)
 → ウィンドファ−ムの風力発電見学

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庄内町ウィンドファーム  9月28日撮影

 → 亀の尾の里資料館見学(米どころ庄内の育種の歴史)
 → JAあまるめ生活センタ−ホ−ルへ
 → 昼食 特製伝統食列車弁当
   「JAあまるめこだわり弁当」
 → 討論会 14:00〜「放射能汚染の下での食と農」
    基調講演(交渉中)
    問題提起 *福島県農民連会長 亀田俊英さん
    *余目町農協組合長 森屋要二さん
    *無農薬茶の会代表 杵塚敏明さん
    *子供をもつお母さん
 → 郷土食交流会
 → 宿泊地 なのはな温泉「田田」へ

【第3日目】
 → 月の沢温泉「北月山荘」へ
    標高400mから眺める冬の米どころ・日本の原風景。
    山荘で郷土食を提供する地元「山ぶどうの会」の
    お母さん達との交流会。
    グリ−ンツ−リズムのお話も。
 → 昼食
   「北月山荘」自慢の「イワナの塩焼き」をはじめ
   お母さん達が腕をふるう栗ご飯、
   豊富な山菜の塩漬けを使った料理などなど、
 → JR清川駅へ、
  13:30「解散」

◆ 参加費  
 現地参加           49,000円
 大阪から  往復航空   102,500円
       行きのみ航空  79,600円
◎ キャンセル料は規定によりいただきます。

◆ 申し込み・問い合わせは
 
お名前・住所・電話番号を添えてメールにて
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◆ 申し込み締め切り
 現地参加      11月20日(日)
 大阪からの航空参加 10月31日(月)


◆ 共 催
 伝統食列車第20号現地実行委員会
 日本の伝統食を考える会

◆ 協 賛 
 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会



※ 福島へ! オプショナルツア− 
12月4日〜12月5日

【12月4日(日)】
 JR清川発14:12→新庄へ
 →福島→二本松 岳温泉へ
   宿泊 「喜ら里」(きらり)二本松市岳温泉1-106
      TEL  0243-24-2225

【12月5日(月)】
 福島の被災現地を訪ね、生産者の方たちと交流
 →JR福島駅
   16:00「解散」
参加費  21,000円(参加人数により多少変更あり)
(宿泊費、12/5の昼食、12/5の現地交通費を含む)
12/4 清川〜二本松、12/5 福島〜帰路の交通費は自己負担

★ オプション申し込み締め切り  11月20日
posted by dentousyoku 2011/10/30 | 伝統食列車>第20号−山形県庄内町