・・・初冬の山形・庄内町へ
12月2日(金)から4日(日)
テーマ
「脱原発目指し、人権のすわった震災復興・農漁業再興へつながろう!」
定員50名の今回の列車は、準備期間が短かったにもかかわらず、現地山形から福岡まで49名が参加しました。
《1日目》
大阪からの団体は、午後2時JR余目駅で現地集合と合流、一行を乗せたバスは雪を頂いた鳥海山を背に伝統野菜・平田赤ねぎの作付圃場に向かいました。

酒田市で江戸時代から栽培されてきた伝統野菜の平田赤ねぎ。焼いて食べるのが一番おいしい。
会場をJAあまるめ生活センターホールに移し、平田赤ねぎの生産者とJAあまるめの農林水産大臣賞受賞特別栽培米の取り組みについて聞きました。

土づくりが一番大事と話す、JA庄内みどり 平田赤ねぎ専門部会会長後藤 博さん

JAあまるめブランド米振興会会長佐藤一彦さんは特別栽培米づくりを支えるのは、古くからの互助体制・互助精神と語りました。
休憩を取り、ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピー在来作物と種をうけつぎ守る人々―」の予告編の上映。
2011年9月に完成したこの映画の監督、渡辺智史さんは1981年生まれ、2012年2月以降全国の映画館公開や自主上映が開始されます。
夕食交流会
20品の郷土料理が出され、当会からは会員手づくりの泉州の郷土食「ごより豆」がお土産として手渡されました。
作り手 ・JAあまるめ女性部 ・庄内町生活改善推進協議会

イナゴの佃煮

しそ巻き

ハタハタ田楽とごま豆腐のあんかけ

納豆汁

弁慶めし
《2日目》
バスで菜の花温泉「田田」を出発、シンボル風車のある「ウィンドーム立川」で庄内町の自然エネルギーの取り組みについて、映像や展示で学習しました。
その後、最上川の田園地帯にそびえる8基の風車を見学しました。

庄内町のシンボル風車

庄内町ウィンドファーム 全長100mの風力発電機
亀ノ尾の里資料館を見学。コシヒカリやササニシキやつや姫のルーツとして名高い「亀ノ尾」を生み出した育種家「阿部亀治」をはじめ7人の育種家の功績に、頭が下がる思いでした。

「亀ノ尾」を使った酒造りに賭ける思いを語る、鯉川酒造の佐藤一良社長(正面奥)

昼食:伝統食列車に向けての国産材料・無添加の特製「JAあまるめこだわり弁当」

JAあまるめ自慢の「つや姫」のご飯
午後2時から、「放射能汚染の下での食と農、エネルギー問題」と題して討論会が行われました。
問題提起
・福島県北農民連副会長 阿部哲也さん
・余目町農業協同組合代表理事組合長 森屋要二さん
・静岡県藤枝市「無農薬茶の会」代表 杵塚敏明さん
コーディネーター
・国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会事務局長
坂口正明さん

討論会の一風景
夕食交流会
作り手 ・JAあまるめ女性部
・庄内町生活改善推進協議会
・JA庄内みどり平田赤ねぎ専門部会

大根の粕漬け

昆布巻き

うどと身欠きニシンの煮物

つゆ餅

赤ねぎせんべい
《3日目》
標高400mにある月の沢温泉「北月山荘」は、郷土を愛する人たちの総合力で自然や文化を後世に伝える取り組みをしています。「やまぶどうの会」の地元のお母さんたちが作る「地産地消の伝統食のごちそう」を昼食に頂きました。
全国から「伝統食を考える会」の皆さんが来てくれるのならと、農家のお母さんが黄はだを持って来て「黄はだ風呂」を準備して迎えてくれました。

「冬物語御膳」

北月山荘自慢のイワナの炭火焼き
伝統食列車第20号は2泊3日の行程を終了しました。この後28名が福島へのオプショナルツアーに参加しました。