2015年09月13日

試みは失敗多く、判断は難しい

 数年前、当会の行事で和歌山県の古座川町を訪問した時に、お世話をして下さった女性との雑談でサンマの寿司と茶粥の話をしたら、我が家と同じだと言って食文化について語り合う機会を得た。
 彼女の話によると、同じ南紀でもサンマ寿司を作る時に、那智勝浦町を境にして西の方はユズの果汁を使い、東の方(三重県の熊野地方を含め)はサンズ(たぶんダイダイの一種と思う)に分かれているそうだ。元は、果汁を調味料として使うために各家庭に植樹したのが、たまたま古座川町付近はユズを植え、熊野地方がサンズだったのだろうという説に落ち着いた。
 この対話から急遽柑橘類に執着し始めたわけではなく、生まれ育った山村の畑の傍にもユズの大木(ユズにしては)があって、酢を使う料理に調味料として利用されていた記憶もあり、味にも馴染んでいる。
 関心があるものは何でも自分で作りたくなる悪癖で、現住所に転住してユズやダイダイの植樹から始めた。杉や桧なら共に育ってきたようなものだから、その素性もわかつているが、柑橘類の育て方などは見当もつかない。そこで図書館へ行って本を借りて読んでいたら、日本の柑橘類の来歴に「柑橘類導入の最も古い記録は,『非時香菓(トキジクノカグノコバ)』で、記紀ではこれをタチバナとしているが、『非時香菓』は常に結実している香気馥郁とした果実の意味だからダイダイがこれにふさわしいという説があり、これに対して、牧野富太郎は、生死を賭して導入したのだからタチバナやダイダイのように生食的価値のないものではなく、食用柑橘だった筈だと反論している。」との一節があつた。
 その来歴の真偽はともかく、利用する立場からは香気馥郁としたダイダイを支持する。毎年冬になるとユズ・ダイダイ・スダチの果汁を絞って保存しておき、用途に応じて混合したり単品で使ったりする。しかし、果汁を絞るのには難儀する。何とか手軽に絞る方法はないかと考えた挙句に、木製圧搾機の製造にとりかかった。
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 発想まではよかったが、圧搾には堅い木材が必要だろうと思って、庭先に転がっていたケヤキ丸太の製材から始めた。
 一日がかりで材料を揃えて圧搾機作りを始めたものの、長方形の堅いケヤキの切り口を建築用の鑿(のみ)で椀状にくり抜くのが至難のわざ。 専用の工具があれば簡単な細工なのに、延べ4日間を要した。
 試しにタマネギをつぶしてみたが、縦長の箱状では不安定で使い物にならず。
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 結局、台座を作って固定化はしたものの、冬になって実際に果汁を搾ってみないことには使い物になるかどうかは分からぬ。だめなら叩き潰して薪にするだけだ。

 年を重ねるにしたがって物事が面倒くさくなる、横着者化してきたわけではないが、老いぼれてくると全てに動きが緩慢になり作業がはかどらない。数年前は一時間ていどで草を刈って清掃していた同じ場所を、今年は刈るだけで七時間を要した、土手で休憩が主で、その間に草刈をするような状態ではあったが。
 これからは畑仕事もできるだけ手抜きをすることに決めた。緩慢な動作で草取りでもしていたら一通り終わった頃には、最初のところが草だらけになって年中草取りになってしまうから、不耕起に変更しようと考えて、カボチャとキュウリと小豆で実験を試みた。

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 カボチャは定植初期に面倒を見てやれば、草の上を乗り越えて成長する。

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 果実が肥大してくると、その重みで草の下に沈んでしまう、カボチャは草の下でも平気で肥大を続けるが、
収穫には草刈機が必要になって面倒だ。

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 小豆も初期に面倒を見てやれば、畝全体を葉で覆って草を押さえつけてしまう。

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 キュウリも今のところ問題はなし。

 「人生は短く、術の道は遠い。試みには失敗が多く、判断は難しい」ヒポクラテスが残した言葉だと言うが、われわれ凡人が試みて失敗するのは当たりまえで、自給自足に近いような暮らしをしていると、他人の迷惑になることも無いだろうし、自分自身が困るだけだから、気にする事も無い。
 ところが、医者の失敗は他人の命に関わるから問題だ。ヒポクラテスは試みに医療ミスが多かったのだろうか。その結果「自分の技術は、人類の福祉以外には使用しない」誓いをたてたのかもしれない。
 権力の御用学者諸氏よ、「ヒポクラテスの誓い」をよく勉強して姿勢を正してはいかがか。

        2015・9.14       (卓)
posted by dentousyoku 2015/09/13 | コラム>ただいま奮闘中

2015年08月01日

友は去り、ドロボーが来た

 昔むかし、爺が若者の部類に属していた当時、我が家は水田の中の一軒屋で、屋敷の端に70坪ほどの小屋を建ててシイタケのハウス栽培をして暮らしていた。
 シイタケの採集作業中に原木の上に蝮がトグロを巻いていたり、屋敷の山際では毎年2〜3匹の蝮も捕獲したから、餌も充分だったのだろう。田植えの季節には甲子園球場並みに蛙の合唱が夜中まで続く。春には、庭先の水路が雨で増水するとドジョウの群れが遡上していた。
 バブル経済とやらで地価は高騰し、周囲に住宅が増えると、蝮もドジョウも姿を消し、蛙の数も少なくなって蛇の姿も見えなくなった。上の山際に国道のバイパスが建設されるようになった夏のこと、郭公が駅の植木に止まって夜通し鳴いていた。環境の変化を嘆き別れを告げていたのか、それを最後に郭公の声を聞くこともなくなった。

 食物史研究家の足立勇(1901〜1968)の「日本食物史(1931)」によれば、太古の日本について「人類を迎えるには、動植物が豊かでなくてはならぬ。ところが、群島の面積がさほど大きくないにも拘わらず、ここに産する生物、殊に動物の数が甚だ多い。今、有脊椎動物のみについて、日本と世界のそれを大まかに比較してみれば」とあり、当時は世界で約15、220種、日本では(千島・サハリン・台湾も含んでの日本かも知れない)約2、500種で、世界の面積の240分の1の面積に世界の6分の1の脊椎動物が生息し、世界有数の豊かな生物資源を持つ日本の食物史について述べている。
 日本野生生物目録(1995)では脊椎動物は1,199種で絶滅危惧種が110種含まれている、千島・サハリン・台湾を除いた数としても、現在の日本の脊椎動物の数の減少は大きい。経済成長とか言って、生物も棲めない環境をつくり、世界中から食材をかき集め、安いとか便利だとか、マスコミの扇動に乗って喜んでいるが、本当に喜んでいるのは多国籍企業だと気がつかないのだろうか。日本人は何時からそんなおめでたい人種に変心したんだ?
 
 2年ほど前から磯ヒヨドリの雄と親しくなつて、畑を耕しているとどこからともなく近付いて来るようになった。鍬を立てて休憩していると鍬の柄の止まってさえずったり、コガネムシの幼虫が好物らしく、投げてやると屋根の上からでも急降下して食べるまでに遊び相手をしてくれた。いつも、春の繁殖期になると暫くは姿を見せなくなるが、今年は5月近くなっても姿は見えない、5月上旬の或る日、雄ばかりの4羽が縦一列の編隊飛行で姿を見せた、雛の飛行訓練かと思って見ていたが、北西に飛び去ったまま3ヶ月、磯ヒヨドリのすがたは見られなくなった。小鳥の寿命は長くてもせいぜい3〜4年だろうから友は生涯を終えたのか、それとともに息子たちはこの地を見捨てたのかも知れない。
 
 もともと日本で暮らしている動物のいたずらは、ある程度は許す気にもなるし、人間の自業自得でもある。習性もわかるから条件によっては懲らしめることもできる。最も許しがたいのは流行にかぶれて外国の生物を輸入し、自分の手に負えなくなると、はた迷惑を気にも止めず放置する人間だ、罠を仕掛けて捕獲するわけにもいかず、手のうちようが無い。新自由主義か自分本位主義かは知らないが、彼らには良心の咎めが働く能力はないのだろうか。

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 7月、トウモロコシの収穫が近付いた頃襲撃を受けた。カラスかと思ったが、それにしては被害が大きすぎる。畑の外の草むらに持ち出して食べたのもある。調べてみると猫のような足跡があるから、ドロボウ専業のアライグマらしい。

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 誰が輸入したのか、その2世か3世かは知らないが、アメリカ出身だけあって、やることは巨大多国籍企業並みに強欲だ。鱈腹食べた揚句に、トウモロコシの根元から噛み切って隣の畑へ運んで備蓄してある。
 捕獲作戦を練っているうちにアライグマは来なくなった。どこかの西瓜畑でも襲撃しているのか。

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 最近になって、磯ヒヨドリに代わってキジバトが遊びに来るようになった。鳩の仲間でも特に警戒心が強いキジバトはなかなか人間には近付かないが、仕事場の中で遊んだり、洗濯をしている傍で洗濯機の排水を飲んだりする。しかし、茶碗に水を汲んで置いても、警戒して飲まない。

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 何週間かすると、2羽で来るようになった。後から来たのは雄らしいが(外見で雄・雌の判別はできないが鳴き声でわかる)、人間が近付くと逃げる。2〜3回一緒に来たが、雄らしいのは来なくなった。
 臆病者の雄の婚活は失敗に終わったのか。
  
                        2015.8.1(卓)
posted by dentousyoku 2015/08/01 | コラム>ただいま奮闘中

2015年07月03日

天は自ら助くるものを助く

 通院しながら畑で暇つぶしをする日々が続いて、パソコンも放置したままになっていた。催促されてブログに投稿する気にはなったものの、掲載する画像の被写体も無く困っていた。
 ところが天の助けか、一昨日の台風もどきの風雨で、花盛りのトウモロコシが全て寝そべってしまった。
 
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 花粉が散ってしまった雄花は不要だから、てっぺんを切って捨てて起こすのに一日かかった。天の助けか虐待かは知らないが、自ら助けるものを助けるなどとは真っ赤な嘘。どうせ提灯学者のことばだろうが、戦後の歴代政府は、自助努力だとか農家に競争力をつける、などと言って農家を虐待してきた。結局、競争力をつけて肥え太ったのは、巨大アグリビジネスだけではないか。


 投稿を試みたものの、持ち主と似たり寄ったりの老衰の域に達し、世間並みには粗大ゴミ仲間のパソコンの鈍い反応に四苦八苦。

 苦しみついでにもう一節。

 4年前近所の休耕田を借りて菜園にした。無料貸与の条件として、国道脇の土手と休耕田の畦の草刈などの管理。草刈と刈り倒した草の片付けに2日、年間に7回繰り返す。なるべく草の量を減らすために、地主の承諾を得て果樹園を目指す。
 苗樹を植えていると「その年になって苗を植えてどうする気じゃ」とみんなから馬鹿にされた。
「投資を全て回収してから終焉を迎えようとは思わん」。

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栗もミカンも

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イチジクも

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柿も実を付けた。

 残るはリンゴ・桃・梅のバラ科の果樹だけが来年に持ち越す様子。
 馬鹿にした人達よ、どんなもんだい。

       2015,7,3       (卓)

posted by dentousyoku 2015/07/03 | コラム>ただいま奮闘中

2015年02月05日

新しい畑で

 昨秋、あき農地を借りようとしている知人に仲間入りさせてもらい、新たな場所で畑をはじめた。そのときは別の場所で借りていたが、その畑は道路拡張でできなくなる方にやってもらうことにした。150204008.jpg
【手前は野菜類 左上はコンポスト 
白っぽいものの向こうに池、中央上で腐葉土作り中】

 ここでは商品野菜を作っている農家もあるが、地主の高齢化等で耕作放棄地化が進みつつあった所。今では退職組中心に家庭菜園が増え、放棄地は少なくなっている。
 土は粘土質で固く、少し礫がはいっていた。知人の協力を得て、鍬、耕運機、鍬と数回耕した。その上で、ネギやダイコンなどの冬野菜を植え付け、ソラマメやサヤエンドウの種をまいた。化学肥料、農薬は極力さけるつもり。
 
 一帯の土地は台地状で、潅水用の水を用意する必要があり畑の一角にため池を作ることにした。2m四方、深さ50cmほどの池を掘った。最後に耐水シートを敷く。結構な重労働で、まさに「ただいま奮闘中!」であった。秋からの雨で、水は五分がた貯まっている。夏場はこの広さでも水は足りないのではと知人は言う。その時は、家からポリタンクやペットボトルで運ぶしかない。
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【雨水をためる池】

 また、土質が粘土質なので、改良のために落ち葉で腐葉土を大量に作ろうと準備している。あぜ板4枚で直径1.5m、高さ60cmほどの円筒を作り、集めたケヤキやコナラなどの落ち葉を詰め込む。米ぬかを加えて水をかけシートをかけて放置する。十分発酵が進んだら、どんどん畑に入れるつもりである。150204003.jpg
【腐葉土作り ベージュ色のものは米ぬか】
 

 今は畑に行くたびに、ダイコン、ブロッコリー、ハクサイ、キャベツ、ナバナ、ネギ、ミズナなど、アブラナ科を中心に収穫がある。池を掘り、腐葉土作りをしていると愛着が増してきた。畑に行くのが楽しみである。
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    【田辺大根】          【ブロッコリー】

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       【菜ばな】 
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    【キャベツ、ハクサイ】        【ソラマメ】 
 

(画像は2月4日のもの)

麻 生  一 衛

posted by dentousyoku 2015/02/05 | コラム>ただいま奮闘中

2014年06月18日

文化を繋ぐとは

 記憶は定かではないが、一昨年だったと思う。生駒市在住の会員から当会に、地域の若いお母さんたちに料理指導の依頼があった。会の行事としての出前実習なら可能だが、定期的に継続するのは、役員の負担が重過ぎて困難なことから、地域在住の当会会員Mさんに講師をお願いした。
 お母さんたちは「魚をもっと食べるように」医師から警告されたという経緯から、料理教室は、魚のさばき方から魚の調理法の実習を続けている。今回6月16日の実習会場を我が家で引き受ける事になった。

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島根県松江市の恵曇(えとも)漁港市場から、
仲買人・三沢さん(機関紙読者)直送のアジ9.5s。

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子供を背に奮闘するお母さんの、懐かしい姿。
子供は肌と目・耳で母を感じ取ることができる。
こうして、母子共に感性は磨かれる。
カンガルー式では、こうはならない。

            2014,6,18(卓)      
posted by dentousyoku 2014/06/18 | コラム>ただいま奮闘中

2014年06月10日

失敗は続く〜よ、どこまでも〜

 雑誌をめくっていたら、手抜き農法の記事が目に止まった。落花生と葱は好む土壌に共通点があり、根深葱の栽培に落花生と混植すると、土壌に菌根菌ネットワークが形成されて、ミネラルの吸収が更によくなり、落花生に共生する根粒菌の働きも活発化されて、チッソ固定量も増加。おまけに
葱の株元は落花生に覆われて土寄せは不要。とある。
 うまい話があると直ぐに実験したくなる悪癖からは未だ抜けきれず、失敗を恐れず実験に取り掛かる。

 
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  落花生は発芽に時間がかかる、種まきをして1ヶ月,
やっとこの大きさに成長した。
 7月にはこの畝の間に葱を植えて11月まで待つ。
 11月に落花生を収穫した後に葱の根元に土寄せをし、
年末から翌春にかけて葱を収穫する作戦。
 落花生の原産は南アメリカ大陸で、種子が殻に覆われているのは、
落語に言う酔っ払った雀の枕にするためではなく、
河川敷の砂質土壌に自生し、河川の氾濫で流れに乗って種子を
拡散する目的の船として機能するためだという。
 落花生が、原産地から持ち出されたのは16世紀、
西アフリカとブラジル間の奴隷貿易に利用されたという
悲しい歴史があり、それが東アジアを経由して17世紀に
日本に渡ったとされている。
 世界の生産量の40%を中国が占め、日本の自給率は約11%である。

 
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 春の野山の華やかな彩りも、ボタンやツツジの
 花が散ると初夏を迎え、若葉の輝きとともに
 景色は変わり、栗の開花など地味な色彩の花が多くなる。

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 アジサイの開花とともに梅雨の季節を迎える。

 
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 梅雨に入ると野山は萌黄の輝きを増す。
 畑の野菜も同じように活気に満ちる。
 キュウリの成長も早くなって毎日の誘引作業も欠かせない。
 日本には、春・夏・秋の雨季があり、それが豊かな自然を育む。

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 恵みの雨も収穫には邪魔になる。梅雨の晴れ間は朝から晴天
で、絶好のたまねぎ日和だと喜び、とりあえず半分だけ引き抜
いて畑に並べて乾かし、夕方収納する段取りをして、パチンコ
屋へ涼みに出かけたのが失敗の始まり。
小雨がぱらついてきたから慌てて帰路についたが、峠を越して
びっくり、北側は集中豪雨的なにわか雨だつた模様、積乱雲に
覆われた上空を見て母ちゃんは、「たまねぎ危篤、直ぐ帰れ」
のつもりで、メールを発信したらしいが、机の上に放置した
携帯では連絡が取れるはずもなく。
母ちゃんの不機嫌な形相とパチンコの敗北には免疫力もあるが、
畑でたまねぎの水洗いは初めて。失敗の連続。

                     2014,6,10(卓)
posted by dentousyoku 2014/06/10 | コラム>ただいま奮闘中

2014年04月28日

続・春の便り

 桜騒動が治まっても、近辺には様々な植物が開花する。

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 畑はエンドウの花盛り、5月中旬には収穫できる。
冬の野菜が終了すると、ワラビ・イタドリ・フキ・筍・ウドなどの山菜
次がエンドウから始まって、じゃが芋・玉葱・キュウリ・茄子・トマト
の夏の野菜に移行する。
 日本の気候は、旬の食材を欠かさないようにうまくできている。

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 数十年前、故郷の神社を統廃合することになった。
今にして思えば、これが、限界集落への道標だったのだろう。
 神社の森を伐採して移転費用に充当する段取りになったが、
祟り?を恐れたのか誰も引き受け手がなく、伐倒を引き受けた。
その時倒した、直径約1mの樫の梢に着生していたセッコク
(森林の老木に着生するラン科の多年草)を採取したもの。
後日、林業難民として故郷を離れる時、このセッコクも
共に現住所に移転して庭の柿の樹に縛りつけておいたが、
どうにも機嫌が悪い、かろうじて生き延びている状態が続く。
しかし、この季節になると毎年開花する姿は、悟りを開いたかに見える。
同じように移住したシャクナゲもコメツツジも3年ほどで枯死した。
 山育ちの生命にとって都会に近い環境には耐えられないらしい。

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 アヤメとヒメシャガの雑種のような得体の知れない奴ははびこる。

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 何回切っても、2〜3年経てば切り株から芽を出して花をつける、
 強情な奴。

                 2014,4,28(卓)  
posted by dentousyoku 2014/04/28 | コラム>ただいま奮闘中

2014年04月17日

春の便り

 桜の開花とともに、自然は急速に動き出す。大根も白菜も、その他冬を越した野菜はいっせいに花をつける。人間が桜に群がるのを見て、遅れをとっては一大事と、先を争っているようにも見える。
 畑の雑草も成長が早い、ぐずぐずしていると一面草だらけになるが、彼らもそれぞれに花をつけている。

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 ほとけのざも

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 たねつけばなも

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 からすのえんどうも、その他、畑は花盛り。
 雑草と思えば癪に障るが、花畑で遊んでいると思えば、
 腹の虫もおさまる。

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 自家採種用に頂戴して蒔いた在来種の田辺大根も、
 順調に開花した。

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 春早く開花した天王寺蕪はすでにたくさんの実をつけた。

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 食べ残りの白菜も実を付けてはいるが、
 これは、採種しても同じ白菜には育たない。

 農作物の在来種は、優れた味の個性を持っているが、
 収量が少ないために、販売農家には敬遠され、
 自給的農家が保存しているのが、現状。
 このままでは、農産種子も企業に独占されてしまう。
 
               2014,4,17(卓)



posted by dentousyoku 2014/04/17 | コラム>ただいま奮闘中

2013年08月09日

少しは手加減してほしいですね

 言うまいと思えど今日の暑さかな、誰かの川柳みたいな毎日。この2〜3日年寄りには仕事どころか、寝るのさえも重労働だ。普段はエアコンなど不要な我が家も今年は参った。原発再稼動の提灯持ちのつもりかも知らないが、連日テレビで煽るから更に暑く感じる。
 雨不足にも難儀する、畑を耕す時頭から土煙をかぶる、まるでサファリラリーの映像を見ている感じ。地域によっては、過去に経験の無いような豪雨で災害を惹き起こし、トータルで帳尻を合わされても困る。まるで税と社会保障の一体改革と同じだ。最近は天も人間の愚行を見ているうちに感化されたのか。
 国連は2013年を「国際水協力年」に指定している。地球上の水は140京トンと推計されているが、そのうち97.5%が塩水だそうな。雨や雪として陸地に降った水が海に戻るまでの淡水を水資源と呼び、その量は水全体の約0.014%に過ぎないと言えば、水資源の大切さは理解できるだろう。この降水量を人口一人当たりで見れば、日本は世界平均の4分の1程度らしい、しかも台風・集中豪雨・降雪など不均等であるから全ての水資源を利用できるわけではない。格差社会の是正は、人間がその気になれば可能だが、天の所業とあれば知恵を絞って付き合う以外に無い。だから、国連もみんなで協力して水資源を大切に使おうと呼びかけているのだろう。

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 日焼けでキュウリが苦くて食用不向きになったから放置した。
 タネ用まで熟した特大キュウリがいっぱいぶら下がって、
 片付けに往生した。

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 熟してくると苦味は抜けるが、一輪車の2杯も食べられん。

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 皮を剥いて二つ割りにし、スプーンで種をくり抜く、
 薄く刻んで酢味噌か甘酢で和えると、キュウリ本来の味がする。
 糠床に漬けてみたが、柔らかくて味はいまひとつ。
 TPP参加の結末によっては、こんな食材を求める事態を招くかもしれない、
 様々な食材を利用できる調理技術を身に付けておこう。
           
                 2013.8.9 (卓)
posted by dentousyoku 2013/08/09 | コラム>ただいま奮闘中

2013年02月19日

失敗は成功の元?????

 老体には寒さも暑さも快適ではない。やって出来ないことはないが、二日酔い的に疲労が尾を引くから、厳冬には屋内での作業に親しむ。

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 去年の冬に作ったウスターソースも残り少なくなったから今年1年分のソース作りに取りかかった。
 所定の材料を刻んで2時間煮込む。


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 一晩かけてザルで漉す。


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 漉した煮汁に13種類のスパイスを加えて数分間煮込む。これを3日おきに数回繰り返し、晒で漉して、醤油・酢・砂糖・塩とカラメルソースを加えて、ひと煮立ちすれば出来上がる。
 2週間前から取りかかって、今日は最終工程。5分のつもりがすっかり忘れて強火で3時間。


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 出先から帰宅した母ちゃんが見つけた時は、煙も出なくなって溶解する寸前の鍋の中は何にも無い真っ黒け。沸騰してないと勘違いした母ちゃんが蓋をとろうとして火傷をする始末。また最初からやり直し。
 失敗は成功の元というから、次は極上のソースが出来るかな。

                      13,2,19(卓)
posted by dentousyoku 2013/02/19 | コラム>ただいま奮闘中

2013年02月18日

もう直ぐ春ですね〜

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 菜花を作りすぎて手に負えなくなった、食欲が花芽の成長に追いつかず、
畑が菜の花だらけになった。「菜の花や月は東に日は西に」与謝蕪村のいう菜の花ではない。

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 寒い日が続くのに梅の蕾も順調に成長している。この調子だと開花は去年よりはやいかも。

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 ふきのとうも順調のようだ。

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 鰊は春告魚の当て字のように春の訪れを知らせてくれる魚とも言われる。
 日本海沿岸に姿を見せたのは例年より少し早目、15日朝5時前に島根の三沢さんからの電話
 「鰊が来たよ」。市場のセリで買ってもらうのは1箱単位。
 40cm近い見事な鰊20尾が届いた。3家族で分け合ったが、
 鰊の調理法はよく知らないらしい。

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 先ず、試食も兼ねて刺身で頂くことにして3枚におろしたが、
 期待した数の子はミミズ程度の成長、残念。

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 鰊は肉の中に小骨が多い、骨が気になる人もいるので極薄い削ぎ切りにした。
 生姜と青ねぎのみじん切りを薬味に、淡白だが締まった身の味は絶品。

 自然界は、足早に春へと向かっている、今年は春の訪れは早いかも知れない。                
               13,2,18(卓)



posted by dentousyoku 2013/02/18 | コラム>ただいま奮闘中

2013年01月17日

正月はゆっくり休みたいね

 気ぜわしい世相は老化が早まるのか、子供の時から成人病を罹患する人もいると聞く。
 昔、山で働いていた当時は、正月になると狩に出かけ、首尾よく獲物にありつくと酒盛りをし、肴がなくなるとまた狩に出、獲物があれば宴を催す。日付も忘れて遊んでいるうちに、2月も近付いていたことも度々。
 最近は年賀状の返信だけでも重労働だ、近況をしたためてくれる人への返信は楽しみもあるが、パソコンのサンプルをプリントしたと思われる、賀状への返信は苦労する。そこで、対抗策は漫画で文面を縮小して手抜きをすることにした。

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結末を考えて遊んでくれたらいいな、と思って今年はこの漫画を描いた。


 昔一休さんが言ったそうな「門松や 冥土の旅の 一里(約4km)塚 めでたくもあり、めでたくもなし」と。
 一休さんが何故こんなことを言ったのか、はたして一休さんが言ったのかどうか確認するすべも無いが、それはどうでもいい。学者もどきの遊びならともかく、素人なりに考えてみると「人間は、しょせんは冥土に向かう旅人である、正月といってもその一里塚(街道の両脇に一里ごとに土を盛り上げ里程の目印にし、盛り土の上には主に松・榎を植えたという)にすぎない。という意味なのか。だとすれば次の「めでたくもあり、めでたくもなし」に人間の生き様に対する含蓄があるのではなかろうか。
 人間は紛れも無く冥土に向かう旅人である。だからこそ今という時間を大切にして、精一杯生きよう。宿命を悲観すれば新年を迎えてもめでたくもない。というようなことではないかと、勝手に解釈をして、和尚さんご免なさい。
 
 とは言っても、今年の正月は往生した、流行性感冒らしき症状で来客を含めて家族全員が鬱陶しい顔をして、来客はろくに酒も呑まず1~2泊して立ち去った。酒も呑めんような体調で正月に来訪するとは失礼な!こっちはみんなで宴会をやるのが楽しみなだけの正月なのだから。
 そういうわけで短い正月が過ぎ、やり残した仕事が山積しているものの、寒さに耐える体力も減退した爺の仕事始めに、年末に送ってもらった橙の果汁を絞ることから始めた。

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 南紀から届いていた橙は10kg。

 

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 包丁で切り目を入れる。


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 昔は握りつぶして絞っていたのが、握力の半減とともに面倒な機具が必要になった。


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 10kgの橙から約3ℓの果汁が採取できた。橙10kg500円、送料1500円、合計2000円で1ℓ当たり約670円となる。我が家で収穫した柚子の果汁とともに、冷凍保存して(冷蔵では発酵して橙ワインもどきになる)混合しながら調味料とする。
 この橙で儲けたのは運送会社の経営者だけだろう。経済成長は資本のためにある。1本1億5千万円のマグロの切れ端に象徴されるように、庶民がその恩恵にあずかるのは、資本が儲けたカスのおすそ分けにすぎない。故に、経済成長一辺倒は格差社会を助長する。

      2013.1.17(卓)
posted by dentousyoku 2013/01/17 | コラム>ただいま奮闘中

2012年12月05日

爺も歩けば気球に出会う

 伝統食列車で琵琶湖西岸を訪問した。初日と2日目は時雨が続いた。高島時雨と呼ぶこの地域特有の気候なのだそうな。
 3日目は朝からの快晴。たまたま熱気球大会に出くわした。ホテルの前の砂浜から離陸する気球を眺めながら考えた。上下はともかく、左右のコントロールはパラシュートと同じで、かなり高度な操縦技術が必要だろう。湖東の山の方に去っていく熱気球に期待した。大木のてっぺんに引っかかってレスキューをチャーターした話をきいたことがあって気になったが、ベテラン揃いだったのかそのようなニュースは聞かれなかった。
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12.12.2撮影 (卓) 
  
posted by dentousyoku 2012/12/05 | コラム>ただいま奮闘中

2012年08月24日

胡麻もできた

 5月中旬に種まきをした胡麻は、10cmていどに成長するまでに殆ど根きり虫に伐採されてしまった。6月に入って再度蒔きなおしたのが何とか順調に育つ。

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 原産地はアフリカだというゴマ科の1年草で、きれいな花が咲く。
 ミツバチも好きらしく、いつも花に止まっているが、採取した蜂蜜がどんな味なのかは知らない。放置しておくといつまでも伸びて花をつけるから、適当な時期にてっぺんを切り落とす。

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 あと2週間くらいで刈り取るが、そのあとが大変。
 乾燥して殻がはじけたら実をふるい落として篩にかけ、ごみを除去する。水洗いでほこりを流し、混入した砂を除去して再度乾燥する。あんまり手数がかかるので、ゴマを作る農家は極少数となった。

            12.8.24(卓)


posted by dentousyoku 2012/08/24 | コラム>ただいま奮闘中

2012年07月28日

カラスと西瓜後日談

 
 西瓜を作ってカラスに襲撃された話を以前ブログに投稿した。カラスを捕獲して調教しようと知恵を絞って罠を仕掛けたものの、投稿以後カラスはまったく畑には来なくなった。

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 西瓜が丸裸で転がっていても被害は皆無。
 カラスがブログを見たと考えるには無理があるが。


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 カラスが敬遠しても、作物によっては様々な動物と対峙せざるを得ない。
 カラスが来なければ、トウモロコシは安泰。トマトが色づくと、ヒヨドリの来襲をうける。

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 ヒヨドリは果実の上に止まって果実の下を啄ばむ習性があるから、その妨害をすればいい。
 防鳥ネットなどに投資するのも癪に障るから、紙で覆いをした。カラスならひとたまりもないが。

 
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 「ざま〜見ろ」と思ったまではよかったが、食材は不足したら困るが、余ってもどうしようもない。隣近所に配分しても度重なるとありがた迷惑。


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 やっぱり加工保存することにした。

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 湯剥きをしてひと煮立ち。

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 裏ごしをして20ℓ余りできた、ここからトマトジュースとケチャップに分けて保存工程に移る。
 ジュースは、0.3〜0.4%の塩を加えて加熱し瓶詰めにする。
 トマトは殆どが水分だから、ケチャップは適当な水分まで煮詰める。大鍋で長く煮るとトマトの風味が無くなるので、小さめの鍋ですばやく煮詰めて所定のスパイスを加えて瓶に詰め、20分ていど煮沸脱気をし密封すると冷暗所で2年くらいは保存可能。

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 7月中旬を過ぎると、小豆に続いて黒豆の種を蒔く。油断すると、鳩の群れで全滅する。今年は今のところ難を免れたが、これから根きり虫とカメムシとの闘い。
 


           2012.7.28(卓)


posted by dentousyoku 2012/07/28 | コラム>ただいま奮闘中

2012年06月25日

ヘルスコープ大阪・田島診療所 地域のたまり場で食事会(第5回)

 自ら作って食べるという行為は人類に与えられた特権だが、地球の生存者には様々な食べ方がある。家畜や幼児のように、与えられる食物に自分の命を託さざるを得ない生物もいる。それはともかく、一緒に作ってみんなで食べて楽しむのは、人間社会の大切な行為のようだ。田島診療所から依頼されて今年2月から始めた大阪生野区の本通り商店街の食事会は今日で5回目。回を追うごとに、新しい参加者が増えた。(2012年6月25日)

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 担当した当会役員が工夫した今回の献立は、塩鮭としいたけの煮物を使ったバラ寿司。大葉を刻んで散らした味のバランスは絶妙であった。

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 今からが旬の野菜、なすを茹でて摺りごまと白味噌のたれで和えた料理。

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 自作の料理を持参する人など、回を重ねる毎に参加者の積極性も表われてきた。
 やはり自分たちの社会はみんなで共同して作るのが一番。
 作らずに食べようなどとはゆめゆめ思うなかれ。
            
           12,6,25 取材(卓)
 
posted by dentousyoku 2012/06/25 | コラム>ただいま奮闘中

2012年06月09日

やられた

 入梅の報道とともに、待ち望んでいた雨が降って畑の表情も活気に満ちてきた。日本の自然にとって梅雨という季節は1年で最も大切な気候だ。1ヶ月以上も畑を潤す降雨はなく、表面はほこりの立つほどに乾燥していたが、果菜類は順調に実をつけている。その中のひとつ西瓜で一番早く雌花が開花したのが5月20日、今月下旬には収穫できるはずが、一升瓶の周りほどの大きさになった数日前カラスにめちゃくちゃにされた。そのままでは、これから収穫期を迎えるトウモロコシもトマトも全部横どりされて人間の食材にできそうもないから、カラスの好物マヨネーズを調達して、これを餌にして西瓜畑に罠を仕掛けた。昨日未明、カラスが騒ぐからうまく捕獲できたと喜んだのもつかの間、罠の傍のすいか4個が無残な姿になり、マヨネーズに手をつけた形跡は無かった。
 よく考えてみれば、西瓜の蔓にマヨネーズが生らないことぐらいはカラスでも承知のはず、敬遠するのは当たりまえなのに。カラスに馬鹿にされた無駄骨だった。

 
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 こんな西瓜まで襲撃するとは、カラスも食料不足なのか

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 余分な手間になるが、とりあえず網をかぶせて襲撃を防ぎ、そのうちに作戦を練る。
 いまに見ておれ、二度と近づいたらひどい目にあうと思い知らせてやる。
       
         12,6,9(卓)
posted by dentousyoku 2012/06/09 | コラム>ただいま奮闘中

2012年05月27日

ばらが咲いた

 2〜3年前、貰ったばらの切り花を庭に挿したのが今年も花をつけた。ばらの苗を買うと高価だけれど挿し木にすれば活着しやすいから、いくらでもクローンばらを無料で生産できる。

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          12,5,25撮影(卓)
posted by dentousyoku 2012/05/27 | コラム>ただいま奮闘中

2012年04月08日

桜は咲きたい時に咲く

 寒い春、少し遅れたけれど今年も桜は花を開いた。「世間ではデフレ克服だとか経済成長だとか意味不明なお経を唱えて騒いでおるが、そんなことに付き合うのは真っ平だ」と言っているかどうか桜の気持ちは分からん。昔空爆で焼け野原と化した日本列島にリンゴの気持ちはよく分かるなどという歌が流行した。
 世界制覇を夢見た皇国の犠牲にされた人々は、軍歌以外の歌に心の安らぎを求めるほどに悲惨な体験をした、その深い反省のもとに再び武力の行使はしないと世界に宣言した日本政府が、不退転の決意で増税しなければならない財政難の時に、北朝鮮に付き合って迎撃ミサイルとやらに多額の国費を浪費するとは、理解に苦しむ。国会でくだらん議論をする暇があったら、桜でも眺めて国民の暮らしを守るとは何かをゆっくり考えてみたらいかが?


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  葛城山麓の桜は7分開きていど、去年より1週間ほど遅れている。吉野山の桜も見ごろは今月中旬頃かもしれない。

             12,4,7(卓) 
posted by dentousyoku 2012/04/08 | コラム>ただいま奮闘中

2012年03月23日

年寄りの冷や水

 40数年前この地に転住したときは水田の中の一軒屋のような状態だった。何時のまにやら水田は無くなり周囲は家だらけになって、裏山の麓に国道が開通したとたんに採石業者が侵入し、10年間で山が一つ削り取られ、蜆がいた谷も5箇所の溜池も無くなった。

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 唯一残っていた我が家の傍の田んぼも今年から作り手が無くなったが、水が無いから借り手もない。2枚で約20アール(2反)程度だが、全部借りたのではとても手に負えないから、半分だけ借りて野菜作りでも始めることにした。

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 耕運機も貸してくれたから1反ぐらいならへっちゃらだろうと思ったが、旧式でエンジンの始動は手回しだからけっこう力が要る。知らない間にすっかり腕力が衰退していた。いまいましいが爺の手には負えない。息子の馬鹿力でも当てにするか。物事思うようにはならなくても、なるようにはなるだろう。

12,3,23(卓)
posted by dentousyoku 2012/03/23 | コラム>ただいま奮闘中